今日はNHK音楽祭の第3回です。この日はマリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボー管弦楽団でソリストはジュリアン・ラクリンです。
このオーケストラはオランダのアムステルダムを本拠地にする管弦楽団です。以前はアムステルダム・コンセルトヘボーといっていました。コンセルトヘボーとはコンサート・ホールというオランダ語だそうで、「王立劇場管弦楽団」というほどの意味なのだとか。「王立」の名は1988年とわりと最近与えられたものですが、100年以上の歴史のあるオーケストラです。
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今回の出演者はこちら。今回はブラームス。ジュリアン・ラクリンは美しい音色で端正な演奏でした。アンコールのバッハのパルティータも内省的でやはり端正な演奏。今回も3階席でしたが、空調の低周波音がうるさくて気になりました。何とかしてくださいとアンケートに書いておきました。
メインはブラームスの交響曲第3番です。第3楽章のセンチメンタルなメロディはイングリット・バーグマン主演のメロドラマ映画「さよならをもう一度(原題はサガンの「『ブラームスはお好き』)に使われた有名な曲ですが、じっくり歌わせて、しかも抑制が効いている演奏でした。ブラームスは情熱の炎がくすぶったりユラユラ揺れていたり、ぱっと燃え上がったりする感じがありますが、巧みな指揮で、名馬に名手が乗って手綱裁きも見事でブラームスのそんな感じがよく出た演奏を聞かせてくれました。特に第4楽章ではココロを揺さぶられる演奏で、感動しました。めったにない体験でした。
最後の「ティル」はコンセルトヘボウの名手の演奏を堪能させてくれました。アンコールのブラームスのハンガリー舞曲第1番とヨハンシュトラウスのポルカ「ハンガリー万歳」もいい演奏でした。
しかし「ブラボー君」にはまいります。この曲のように静かに終る曲で、終った後に指揮者が指揮棒をとめて余韻をかもし出しているのに、お構いなくおおきな声を出すのは無粋な振る舞いでしょう。君が教えてくれなくても、曲が終ったのはみんな知っていますよ。
ヤンソンスという指揮者は今世界でもっとも注目されているひとりです。ラトルがベルリンフィルに行ってから何かなじめない感じですが、それに引き換え、私も好きな指揮者の一人です。2004年のNHK音楽祭でこの組み合わせで「悲愴」を聞きましたが、こちらもすばらしい演奏でした。人の心を揺さぶる演奏のできる数少ない指揮者の一人でしょう。
最近、特にメジャーレーベルでオーケストラのようなコストのかかる録音が激減する中で、コンセルトへボーのプライベート・レーベルで着々と録音を続けています。ちょっと前に「新世界より」を聞きましたが、録音もすばらしかったですね。
最後に出てきたフルートの首席奏者のエミリー・バイノンは、実力と美貌で今売り出し中のフルーティストです。そういえばベルリンフィルのパユも甘いマスクのイケメンです。今回のソリストのジュリアン・ラクリンもブラピを知的にしたようなイケメンですね。天は百物を与えるか・・・
こちらが今回のお食事。「まい泉」のカツサンドです。いつものようにやわらかいカツにちょうどいいソース、しっとりしたパンで美味しいですが、夕食にはちょっと量が少ないのが玉に瑕。ご馳走様。
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続きもNHK音楽祭です。
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