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2011年2月11日 (金)

CP+2011 その2

 今日は田中希美男さんのセミナーの様子です。

Imgp6016 「ペンタックスレンズの秘密」です。さて、どんな秘密なんでしょう。

続きで詳しく。

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 この3つのジャンルのレンズが講演の内容です。

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 まずはLimited レンズについて。外観については、FAレンズでは裏にフェルトがはってある削りだしのキャップ、やエメメラルド色のフィンガーポイントなど、映りには関係ないけど、持つ楽しさがあるとおっしゃっていました。

 収差については、歪曲収差を補正すると、広角レンズなどで被写体に寄ると不自然な歪みが出るとおっしゃっていました。

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 このレンズは大竹省二さんがコンセプトを提案されたもので、43mmと77mmは柔らかく31mmは線の細い精細な感じとおっしゃっていました。77mmのボケ味はお気に入りのようです。

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 これは77mmの作例ですが、K-7の夕暮れ時の青かぶりがよかったのに、K-5でなくなって、ペンタックスがユーザーの苦情に負けてしまって、がっかりだとおっしゃっていました。メーカーの開発もたいへんですね。田中さんもおっしゃっていましたが、それにしてもひどいプロジェクターで、良く見えません。

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 DA Limited レンズです。つくりのよさは、キャップにも現れていて、ねじ込みのキャップを、ペンタのロゴが水平になるように一つ一つ調整して貼り付けをしているそうです。なくして別のキャップをつけると、ロゴが水平ではなくなるのだとか。

 ここで、シルバーがもうすでにメーカー売り切れになっていて、「手に入らないものは売り出すな!」、と怒っていらっしゃいました。ペンタの方によると、黒とシルバー両方では、採算の問題もあるようです。もう少し数を増やしても良かったのではとおもいますね。

 さっそく、田中さんのブログ「Photo of the Day」でCP+を取り上げていらっしゃいますが、「ムカつくぞぉ、ペンタックス」で「ちょっと大人げないけど…」といいつつセミナーで悪態をついたとおっしゃっています(^^;

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 こちらはオートフォーカスからそのままマニュアルでピント調節ができる、クイック・フォーカス・システムの心臓部のクラッチ機構です。となりの一円玉と比べると、たいへん小さいことがわかります。ベトナムの工場を見に行かれたそうですが、ベトナムのおね~さんたちが、この小さな部品を、ピンセットで組つけていたそうです。上がピントリング側で、下がボディ側のモーター駆動部分で、こちらがクラッチになっているそうです。今では当たり前になっていますが、ボディ駆動のレンズでは、ペンタが初の機構だそうです。

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 こちらはDA★レンズについて。Limitedレンズとは対照的。中でもお気に入りはDA★50-135とDA★200だそうです。私もそう思います。★55mmもいいですね。ペンタでは望遠レンズがないこともあって、★300mmが世間では評判がいいようですが、私も★200mmはいいレンズだとと思います。ちなみに★16-50はあまりスターレンズらしくないですねと、ペンタの方にも話しておきました。

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 DA★50-135の作例です。前ボケが綺麗なレンズはいいレンズだとおっしゃっていました。

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 こちらはDA★55mmの作例です。ごく薄のピントにボディに肘を突いて数カット撮ったとおっしゃっていました。体の前後ぶれに対応するために、三脚が必要だとおっしゃっていました。ジャガーに乗っていらっしゃるんでしょうか。

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 今度発売されるD FA645 25mmF4AL[IF] SDM AWです。中版レンズでは世界でもっとも広角のレンズだそうです。

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 ここで、このレンズにも使われているペンタのエアロ・ブライト・コーティング(ABC)です。このABCという語呂合わせはやりすぎではと思いますけど・・・ 現在、この特殊コーティングはペンタのABC(エアロ・ブライト・コーティング)とニコンのナノ・クリスタル・コートとキヤノンのコーティングの3社だけだそうです。

 ただ、各社とも、このコーティングは蒸着ができなくて、塗布しているそうで、また、たいへん弱いのがネックだそうです。そのため、前球には使えないので、前玉には、各社フッ素系の強化コーティングを施しているのだそうです。

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 ご自分でも「夜店のおっちゃん」とおっしゃっていましたが、会場の方にレンズの表面にマジックで落書きしてもらって、ティッシュでふき取っているところです。前玉にフッ素系のSPコーティングという強化コーティングが施されていて、たいへん丈夫だそうです。引っかいても傷がつかず、保護フィルターは必要ないとおっしゃっていました。

 また、他のレンズにも保護フィルターは一切、使わないそうです。指のアブラで汚れたフィルターを使うより、レンズを大事にすることにつながるとおっしゃっていました。傷がつけば前玉を交換すればよいともおっしゃっていましたが、小心者の私には・・・

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 さて、このレンズには内臓のフィルターには向きがあるのですが、このフィルターが前後どちらにも挿入できるようになっていて、ここいらがペンタの「タコ」なところで、かわいくもあるところだとおっしゃっていました。ペンタって、そういうところのあるメーカーですね。

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 このレンズの作例です。指差しているところに太陽を入れて撮ったけれど、わずかに反対の端っこに弱いフレアがでているぐらいでたいへんフレアに強いレンズだそうです。エアロ・ブライト・コーティングの威力だそうです。

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 こちらは点光源を撮って、サジタルコマ収差を見ている作例です。隅っこにわずかに流れが見えるけれど、たいへん収差の少ないレンズだとおっしゃっていました。

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 こちらも太陽を入れてフレアのほとんどない作例です。太陽をファインダーにいいれて、目をやられて撮って、せっかく褒めているのに、ペンタは太陽が弱かったんですか、なんてとぼけていたのだとか。

 今日は長くなったので、ここまでにします。

 毎回、田中さんのお話は歯に衣着せぬお話が伺えて、楽しいですね。ペンタの方は困っていらっしゃいましたけど。

 

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