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2008年11月13日 (木)

ゲージュツの秋、NHK音楽祭 その3

 今日はNHK音楽祭の第3回です。この日はマリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボー管弦楽団でソリストはジュリアン・ラクリンです。
 このオーケストラはオランダのアムステルダムを本拠地にする管弦楽団です。以前はアムステルダム・コンセルトヘボーといっていました。コンセルトヘボーとはコンサート・ホールというオランダ語だそうで、「王立劇場管弦楽団」というほどの意味なのだとか。「王立」の名は1988年とわりと最近与えられたものですが、100年以上の歴史のあるオーケストラです。

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  今回の出演者はこちら。今回はブラームス。ジュリアン・ラクリンは美しい音色で端正な演奏でした。アンコールのバッハのパルティータも内省的でやはり端正な演奏。今回も3階席でしたが、空調の低周波音がうるさくて気になりました。何とかしてくださいとアンケートに書いておきました。

 メインはブラームスの交響曲第3番です。第3楽章のセンチメンタルなメロディはイングリット・バーグマン主演のメロドラマ映画「さよならをもう一度(原題はサガンの「『ブラームスはお好き』)に使われた有名な曲ですが、じっくり歌わせて、しかも抑制が効いている演奏でした。ブラームスは情熱の炎がくすぶったりユラユラ揺れていたり、ぱっと燃え上がったりする感じがありますが、巧みな指揮で、名馬に名手が乗って手綱裁きも見事でブラームスのそんな感じがよく出た演奏を聞かせてくれました。特に第4楽章ではココロを揺さぶられる演奏で、感動しました。めったにない体験でした。
 最後の「ティル」はコンセルトヘボウの名手の演奏を堪能させてくれました。アンコールのブラームスのハンガリー舞曲第1番とヨハンシュトラウスのポルカ「ハンガリー万歳」もいい演奏でした。

 しかし「ブラボー君」にはまいります。この曲のように静かに終る曲で、終った後に指揮者が指揮棒をとめて余韻をかもし出しているのに、お構いなくおおきな声を出すのは無粋な振る舞いでしょう。君が教えてくれなくても、曲が終ったのはみんな知っていますよ。

 ヤンソンスという指揮者は今世界でもっとも注目されているひとりです。ラトルがベルリンフィルに行ってから何かなじめない感じですが、それに引き換え、私も好きな指揮者の一人です。2004年のNHK音楽祭でこの組み合わせで「悲愴」を聞きましたが、こちらもすばらしい演奏でした。人の心を揺さぶる演奏のできる数少ない指揮者の一人でしょう。
 最近、特にメジャーレーベルでオーケストラのようなコストのかかる録音が激減する中で、コンセルトへボーのプライベート・レーベルで着々と録音を続けています。ちょっと前に「新世界より」を聞きましたが、録音もすばらしかったですね。

 最後に出てきたフルートの首席奏者のエミリー・バイノンは、実力と美貌で今売り出し中のフルーティストです。そういえばベルリンフィルのパユも甘いマスクのイケメンです。今回のソリストのジュリアン・ラクリンもブラピを知的にしたようなイケメンですね。天は百物を与えるか・・・

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 こちらが今回のお食事。「まい泉」のカツサンドです。いつものようにやわらかいカツにちょうどいいソース、しっとりしたパンで美味しいですが、夕食にはちょっと量が少ないのが玉に瑕。ご馳走様。

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続きもNHK音楽祭です。

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  NHKホールは今日も盛況です。今回のコンセルトヘボー日本公演のメインはドボルザークの8番だそうで、エミリー・バイノンの聞き所満載のプログラムのようです。

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 NHK音楽祭では開演前に15分ぐらい解説があります。今回はカツサンドだったので早く食べ終えて少し聞きました。
 周りを見てみると、最近は私だけでなく小さな双眼鏡で鑑賞する人が増えました。3階席でも演奏の様子を見たり美女探しに威力を発揮します(^^ゞ
 演奏中にコントラバスを見てみると弓の持ち方はフランス式です。最後に8人に増えたうち女性奏者一人だけが西洋鋸を持つようなドイツ式でした。オーケストラも国際化が進んでいますが、オランダはドイツにいじめられてきたので音楽もフランス流なのでしょうか。 ちなみに日本はほとんどドイツ式ですね。

今日はここまで。

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コメント

コンセルトヘボウ、私も大好きな音です。でも残念ながら、生を聞いたことがありません。友人が本場でせしめたポールペンを土産に持ってきて、うらやましかった。
ここ札幌も、キタラがあるのでメジャーオケの演奏が多いのですが、今回はコンセルトヘボウ、来てくれません。次を楽しみにします。
ブラボーくん、あれはいったい何を考えている人なのでしょう。日本独特でしょうか。
ちなみに、ブラボーくんとはまた別の話ですが。私、動員ブラボーをやったことがあります(苦笑)。

投稿: 桃色仙人 | 2008年11月15日 (土) 10:29

桃色仙人 さん
こんにちは

キタラ・ホールは音がいいそうですね。
NHKホールは最近の音のいいホール比べるといまいちです。

有名どころのオケは来てもチケットが高いのでなかなか聞けませんし、取るのも大変です。
本当はサントリーホールやオペラシティで聞きたいのですが(^^ゞ

「ブラボー君」は昔アルバイトで雇っているという噂もありましたけど、どうなんでしょう。

投稿: パラダイスの怪人 | 2008年11月15日 (土) 11:24

私はキタラと他の有名ホールと聞き比べた経験がありませんが、わざわざ録音に使用する人もいますし、有名な逸話としては、バーミンガムにいた頃のラトルがここに惚れ込み、本拠地ホールの建て替えに全面的に参考にしたといわれています。安席でも音が損なわれないのも魅力です(笑)

私が「ブラボー君」をやったのはボランティアでした。雇われることもあるみたいですが、流石にNHK音楽祭でそれはないでしょうね。

投稿: 桃色仙人 | 2008年11月16日 (日) 08:06

桃色仙人さん
お返事ありがとうございます。

バーミンガム時代のラトルなら信用できますね(^^ゞ
東京で音がいいのはオペラシティのタケミツメモリアルホールで木の響きが大変きれいだと思います。
あまり大きすぎないのがいいのでしょうか。

「ブラボー君」は今は有名どころでは雇ったりしないのでしょうが、
別の人でしょうけど、常連なのか、どこの会場にもいてちょっとうるさく感じる時がありますね。

投稿: パラダイスの怪人 | 2008年11月16日 (日) 09:51

息子のヤンソンスですか?というと年齢が知れそうですが、いい指揮者になったものです。お父さんの方はまだレニングラードと呼ばれていた時代のレニングラードフィルと来日したことがありますね。
キタラは今年、コバケンの’わが祖国’を聴きに出かけました。ミューザ川崎と似た構造の非常によいホールですね。音響的にも死角がないのでどこでも良好な音が聴けるだろうと思います。
実は東京オペラシティは音がどこかに飛んでいってしまうのであまり好きじゃなかったりします。1階の後の席なら2階、3階の前の方がお奨めでしょうか。シューボックスタイプは四谷の紀尾井ホールくらいの大きさが適当なような気がします。
え?NHKホールですか?最悪の方でしょうね。私は古いホールなら東京文化会館の方が全然いいように思いますね。

投稿: ぬまのひと | 2008年12月12日 (金) 12:38

ぬまさん
こんんちは

私はほとんど1階席はとりません。
お高いのとオケの後ろが見えないからです。
今日の日経にS席が売れ残るなんて記事が出ていました。

サントリーホールも1階の端の天井のある席はあまりよくなかったですね。
タケミツメモリアルは2階3階はいいですね。
ブンカムラもそうですが、シューボックスは2階3階のサイドの席が音がいいですね。
ミューザはちょっと天井が高い気がします。
それに2階3階席がステージに向かって微妙に傾斜しているのが妙に気になって落ち着きません。
東京文化会館はあの絶壁のような席が落ち着きません・・・って結構文句言ってますが(^^ゞ
NHKホールはこの音楽祭がおやすくて席がとりやすいので通っています。
それでも最近リノリウムにカーペットを敷いただけましになりました。
そろそろ建て替えたほうがいいでしょうけど、金はあっても、風当たりや政治家に気を使ったりしなければならないので難しいでしょうね。

投稿: パラダイスの怪人 | 2008年12月12日 (金) 14:03

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